久留米シティプラザ 久留米シティプラザ

『ライカムで待っとく』

「知る/みる/考える 私たちの劇場シリーズ」 vol.5
 
 
誰も読もうとしなかった、読まれなかった沖縄(こっちがわ)の物語は、
沖縄の人々から我々が鋭く問われている、"今を生きる私たち"の物語
 
久留米シティプラザでは、独自の視点で時代を捉え、表現方法をも模索し応答しようと試みる意欲的な作品をセレクトし、「知る/みる/考える 私たちの劇場シリーズ」として、みなさまにご紹介しています。本シリーズのvol.5として、『ライカムで待っとく』を上演します。
 

アメリカ占領下の沖縄で起こった米兵殺傷事件に基づくノンフィクションに着想を得て、沖縄在住の劇作家・兼島拓也が書き下ろし、沖縄に出自を持つ田中麻衣子が演出を手掛けた演劇作品。「沖縄の犠牲の上に成り立っている日本という国」という想いを織り込んだ本作は、過去、現在、未来が交錯する軽快なミステリータッチの物語。「沖縄の問題」はなぜ「日本の問題」として語られないのか、ここ久留米で問い直します。

 

\ 関連事業 /

自分の生活圏内にある課題を「自分ごと」として捉え、地域社会に働きかけているゲストによるトークイベント

プレレクチャー「劇場で考える~他人ひとごと、自分ごと〜」の詳細はこちら

上演作品の鑑賞と参加者同士の対話等を組み合わせた若者向けプログラム

ユースプログラム「新しい演劇鑑賞教室」の詳細はこちら

『ライカムで待っとく』

開催日時・場所

2024年6月15日(土)
久留米シティプラザ
福岡県久留米市六ツ門8-1
久留米座

 
公演内容
 
  日程
 
2024年
6月15日(土)13:00開演
 
< 上演時間:2時間程度(休憩なし) >
 
☆終演後、シアターカフェを開催
 『ライカムで待っとく』の鑑賞者を対象にし、観劇を経て思ったこと、考えたことをシェアします。
 詳細・申込方法はこちら
 
  料金 【全席指定/税込】
 
一般:3,500円  
U25(25歳以下):2,000円  
高校生以下:1, 500円
 
※U25および高校生以下チケットは入場時要証明書提示。
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
 

 
  鑑賞サポート
 
本公演では、お客様の鑑賞に際して以下のご用意をしております。
 
きこえない・きこえづらいお客様へ
[ポータブル字幕機提供]サービス 
登場人物の台詞や舞台音の説明などを、お手元の字幕機に表示します。表示画面は舞台の進行に合わせて自動で切り替わるので、お客様の操作は不要です。
※機器の写真はイメージです。
ポータブル字幕機
 
車椅子をご利用のお客様へ
車椅子席をご用意しております。
【お申込み】 
座席位置・提供数に限りがございますので、チケット購入前にご予約・お問合せください。
 メール:kcp-j@city.kurume.lg.jp  
 TEL:0942-36-3084
 
未就学児のお子様がいらっしゃるお客様へ
託児サービス(定員あり/無料)
※開場15分前から終演30分後まで、生後3ケ月から未就学児までのお子様をお預かりします。
【お申込み】
下記リンク先の申込フォームに必要事項をご入力のうえお申込みください。
 託児サービス申込フォーム     ※
申込期間:6月5日(水)まで
 
 
  スタッフ・キャスト
 
作:兼島拓也 演出:田中麻衣子
出演:中山祐一朗 、前田一世、佐久本宝、蔵下穂波、小川ゲン、神田青、魏涼子、あめくみちこ
美術:原田愛
照明:齋藤茂男
音楽:国広和毅
音響:徳久礼子
衣裳:宮本宣子
ヘアメイク:谷口ユリエ
演出助手:戸塚萌
舞台監督:藤田有紀彦
 
  あらすじ
 
 
雑誌記者の浅野は、60年前の沖縄で起きた米兵殺傷事件について調べることになったのだが、実はその容疑者が自分の妻の祖父・佐久本だったことを知る。調査を進めながら記事を書くうち、浅野は次第に沖縄の過去と現在が渾然となった不可解な状況下に誘われ、「沖縄の物語」が育んできた「決まり」の中に自分自身も飲み込まれていく……。
 
「ライカム」とは
かつて沖縄本島中部の北中城村比嘉地区に置かれていた琉球米軍司令部(Ryukyu Command headquarters)の略。現在「ライカム」は地名として残っている。司令部があった近辺の米軍関係者専用のゴルフ場の跡地には、2015年「イオンモール沖縄ライカム」がオープン。地元民のみならず県外からの観光客も多く訪れる場所になっている。

 

「米兵殺傷事件」とは
1964年8月16日未明、宜野湾市普天間の飲食街周辺で、米兵2人と数人の沖縄人が乱闘し、米兵1人が死亡、1人が重傷を負った。沖縄青年4人(2人は徳之島出身)が普天間地区警察署に逮捕され、傷害致死罪で米国民政府裁判所に起訴された。事件は陪審に付された。沖縄人に重罪を課そうとする米国人らが陪審員の多数を占め、評議は4人に不利な流れとなったが、無罪を主張する沖縄人陪審員・伊佐千尋の粘り強い説得で形勢は逆転し、傷害致死罪については無罪、傷害罪では有罪の評決に至った。しかし、同年11月の判決では3人に懲役3年の実刑(1人は猶予刑)という初犯としては重い量刑が下った。 殺傷事件と沖縄住民への差別意識が渦巻く陪審評議、その後の判決は米統治下に置かれた沖縄の過酷な現実を浮き彫りにしている。

 

撮影:引地信彦 2022年初演より
 
 
チケット発売

久留米広域連携中枢都市圏 【WEB先行販売】

 
販売期間:2024年4月9日(火) 10:00 ~ 11日(木) 23:59
対象:久留米市、大川市、小郡市、うきは市、大刀洗町、大木町にお住まいの方
  販売方法:久留米シティプラザオンラインチケット
 WEB ※会員登録(無料)が必要です
 
先行販売はWEBのみ。窓口販売はありません。 
 

【一般発売】2024年 4月 13日(土) 10:00~ 

 
 プレイガイド
 
  ■久留米シティプラザ
 
 WEB ※会員登録(無料)が必要です
 
 窓口 ※窓口営業時間 10:00~19:00 全館保守点検による休館あり
 
 
 
 
 プロフィール
 
兼島 拓也
[かねしま たくや]
1989年、沖縄県沖縄市出身。2013年に演劇グループ「チョコ泥棒」を結成し、脚本と演出を担当。沖縄の若者言葉を用いた会話劇を得意とし、コメディやミステリを軸としたオリジナル脚本の上演を行う。また、琉球舞踊家との演劇ユニット「玉どろぼう」としても活動する。脚本を担当したオーディオドラマ『ふしぎの国のハイサイ食堂』(NHK・2021年)で第31回オーディオドラマ奨励賞入選。『Folklore(フォークロア)』(2018年)で第14回おきなわ文学賞シナリオ・戯曲部門一席を受賞。『ライカムで待っとく』が第30回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞、第26回鶴屋南北戯曲賞および第67回岸田國士戯曲賞で最終候補となる。
 
田中 麻衣子[たなか まいこ]
兵庫県宝塚市生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。 主な演出作品に『かけがえのない日々ー冷蔵庫のうえの人生』『君は即ち春を吸ひこんだのだ』『ローズのジレンマ』『Shakespere's R&J』『Ordinary Days』『A New Musical ゆびさきと恋々』『怪物/The Monster』『どうぶつ会議』『血の婚礼』『胎内』『罪と罰』他。2014年文化庁新進芸術家海外派遣制度でロンドンにて研修。Theatre MUIBO主宰。
 
関連事業
 
【1】プレレクチャー
「劇場で考える~他人ひとごと、自分ごと~」
 
「ライカムで待っとく」は、アーティストが自身の出身/居住地である沖縄について、独自の視点で捉えた問題を演劇として表現し、社会へ投げかけた作品です。公演の鑑賞を前に、個人が社会に対し、意思を持って働きかけることに焦点を当てたレクチャーを開催します。 私たちは社会にあふれる様々な事象を「他人ひとごと」としてそれほど気に留めない場合もあれば、「自分ごと」として切実に受け止める場合もあります。このレクチャーでは、社会課題を「自分ごと」として捉え、生活圏内における気付きを起点に地域社会へ働きかけている県内在住者をゲストにお迎えし、その動機や内容をお伺いします。レクチャーを通して、「ライカムで待っとく」執筆者であるアーティストの想いに近づく手がかりを探ります。
 
日 時:5月26日(日)
14:30~16:00
会 場:久留米シティプラザ 中会議室
ゲスト:酒井 咲帆(株式会社アルバス 代表、いふくまち保育園・ごしょがだに保育園 園長)
              中垣 忠子(東国分校区 池の谷自治会 会長)
進 行:長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
対 象:どなたでも
料 金:無料(要申込)
定 員:30名程度(先着順)
締 切:5月16日(木)必着
 

  ★プレレクチャー「劇場で考える〜他人ひとごと、自分ごと〜」の詳細はこちら

 

 
 
【2】シアターカフェ
 
『ライカムで待っとく』の鑑賞者を対象にし、観劇を経て思ったこと、考えたことをシェアします。
 
日 時:6月15日(土)終演後 ※1時間程度
会 場:久留米シティプラザ 中会議室1
進 行:柴山麻妃(演劇批評家)
対 象:『ライカムで待っとく』鑑賞者
料 金:無料
定 員:15名(申込優先/当日飛び入り参加可)
 
申込方法
電子申請にてお申し込みください。
柴山 麻妃[しばやま まき]プロフィール
演劇批評家。新聞に演劇批評(2006 ~)や舞台に関する論考(2019~)を執筆。そのほか演劇祭の審査や講演なども行っている。学生時代は文化人類学を専攻、トヨタ財団からお金をもらってN.Y.でゲイ・レズビアンの演劇活動について調査。結婚直後ブラジル(赤道直下のベレン)で一年間過ごす。どっちも大昔の話だけどね。
 
 
【3】ユースプログラム
「新しい演劇鑑賞教室」前期
 
「知る/みる/考える 私たちの劇場シリーズ」にあわせ実施する、上演作品の鑑賞と参加者同士の対話等を組み合わせたユースプログラム「新しい演劇鑑賞教室」。演劇は、娯楽として非日常の体験をもたらすものである一方、他者や社会との関わり方を学ぶツールでもあります。本プログラムは次代を担う若者層を対象にし、演劇を身近に感じてもらうことや、作品を通じて社会に目を向けること、対話や思考により視野が広がり、気づきが増えていくことを目的にしています。
 
日 程:5月26日(日)、6月15日(土) <全2回>
会 場:久留米シティプラザ
企画監修:長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
対 象:15~25歳程度 ※指定する日程にすべて参加できること
定 員:15名(全2回)
料 金:1,500円 (高校生 1,000円)  
締 切:5月16日(木)必着
 
連携:九州大学芸術工学部、九州大学大学院芸術工学府
 
 

  ★ユースプログラム「新しい演劇鑑賞教室」の詳細はこちら

 
鑑賞マナーについて
(2022年12月1日付)
 
【お客様へのお願い】
 詳しくはこちら(PDF)
 

お問合せ

久留米シティプラザ(久留米市)

TEL 0942-36-3000(代)
FAX 0942-36-3087
企画制作 KAAT神奈川芸術劇場
助成 一般財団法人地域創造
主催 久留米シティプラザ(久留米市)
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