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百瀬文「わたしのほころび」

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「知る/みる/考える 私たちの劇場シリーズ」 vol.4
久留米シティプラザでは、独自の視点で時代を捉え、表現方法をも模索し応答しようと試みる意欲的な作品をセレクトし、「知る/みる/考える 私たちの劇場シリーズ」と題して、みなさまにご紹介しています。本シリーズの第4弾は、映像展示と参加型パフォーマンスからなる百瀬文によるプロジェクト「わたしのほころび」です。
 
 
自他の境界線を揺さぶり、
「わたし」が「わたし」であると信じていることの不思議さを問う
 
百瀬文は美術家として、自他の身体から生まれる違和感やコミュニケーションの不均衡、自身の意図とは無関係に社会や他者によって割り当てられるジェンダーやセクシュアリティを「演じる」映像やパフォーマンス作品を制作しています。
近年においては、演劇祭(豊岡演劇祭2021)、美術展(あいち2022ほか)、映画祭(イメージフォーラム・フェスティバル2022)など、国内外の多様なジャンルの芸術祭に招聘され、多方面から注目されています。
本プロジェクト「わたしのほころび」では、百瀬の映像作品3点と参加型パフォーマンス『定点観測』を、九州では初めてご紹介いたします。
 
成長する過程でわたしたちは、わたしらしさというイメージを自分のものにしていきます。そのわたしらしさは、「会社員」や「学生」のような社会的役割、好きなもの・好きなことのような趣味・嗜好などが混じりあって出来上がっています。本プロジェクトではわたしたちがどのようにして「わたしらしさ」を経験しているのかを立ち止まって考えてみることを目指します。それは、「わたし」を含むコミュニティや社会を考えることであり、コミュニケーションについて考えることにもつながるでしょう。
 

\ 久留米での作品紹介にあたっての想いなどをお聞きしました /
「言葉にならない違和感を覚えながら、日々を生きている人にこそ届いてほしい」
百瀬文インタビュー up!!

 

\ 百瀬文さんインタビューや公演情報を掲載していただきました /
メディア掲載情報はこちら
 

 \ 批評文をご執筆いただきました /
百瀬文『わたしのほころび』 批評文 vol.1(文:冨永 絵美) up!

百瀬文『わたしのほころび』 批評文 vol.2(文:忠あゆみ) up!!

 
 
参加型パフォーマンス作品『定点観測』の当日券について
各回開演の60分前から、会場前にて販売します(売り切れ次第終了)
 
12月16日(土)
14:00 
[参加者]予定枚数終了 [鑑賞者]当日券あり
17:00 [参加者]予定枚数終了 [鑑賞者]当日券あり
12月17日(日)
11:00
 [参加者]当日券あり [鑑賞者]当日券あり
14:00 [参加者]ごくわずか [鑑賞者]当日券あり
[販売場所] Cボックス 受付
[料  金] 前売券料金と同じ
百瀬文「わたしのほころび」

開催日時・場所

2023年12月15日(金) 〜 2023年12月17日(日)
久留米シティプラザ
スタジオ、Cボックス

プロジェクト内容
 
映像展示
 
百瀬文の過去作のうち、下記3点の映像作品を展示上映します。(ループ上映)
 

 
『Social Dance』(2019年/10分33秒)
手話を巡るコミュニケーションをテーマとした作品。耳の聞こえない女性と耳の聞こえる男性とが分かりあおうとしながらもすれ違うさまを映し出す。

 
『Jokanaan』(2019年/10分26秒)
向かい合わせで並んだ画面には、男性と女性が映し出される。男性の動きをモーション・キャプチャーでデータ化しつくられたCG映像が女性であるとわかる。男女2名が配置されることにより、鑑賞者はその関係性に意味を求めるかもしれない。主体がどこにあるのか、また感情の所在について問う。
Photo : ToLoLo studio / Aichi Triennale Organizing Committee

 
『山羊を抱く/貧しき文法』(2016年/13分50秒)
かつての戦争でヤギが兵士たちの性の処理対象として使われていたという話をもとに、人として動物の悲しみを共感しようと試みたもの。

 

日程ほか

【日 時】2023年12月15日(金)~17日(日) 
各日11:00~19:00 ※17日(日)は17:00まで
【会 場】久留米シティプラザ スタジオ
【入場料】無料(予約不要)
 
 
参加型パフォーマンス作品『定点観測』
 
2012年以来、百瀬が断続的に行っている『定点観測』は、アンケートに答えていく参加型パフォーマンス。これまでに自身の父親、駐屯地で働く知人、韓国の学生などを対象にしてきました。
百瀬からの問いかけに応える自分の言葉と声が、他者のものと重なり合い、自分の制御を超えていくこと、それと引き換えに1つの「作品」が立ち上がっていくことを体験します。
 
1. いくつかの質問が書かれた紙を渡しますので、それに回答を書いて下さい。
2. その答えだけで構いませんので、それを読み上げて下さい。
― ある質問に対してある人の答えがある。紡ぎだされた言葉は本来その人の持ち物のはずである。しかしここで放たれた言葉は、やがてあなたの体を離れた別の場所で、もうひとつの物語を立ち上がらせる。そのときその言葉は必ずしもあなたの持ち物とは言えなくなるのかもしれない。
 

日程ほか

【日 時】2023年12月16日(土) 14:00、17:00、
12月17日(日) 11:00、14:00(全4回)
※開場は開始の30分前から ※所要時間60分間予定
 
【会 場】久留米シティプラザ Cボックス
 
『定点観測』への関わり方として「参加者」または「鑑賞者」をお選びいただきます。
【定 員】各回 参加者:15名、鑑賞者:20名
 
【チケット料金(日時指定・税込)】参加者:1,000円、鑑賞者:500円
※参加者チケットご購入の方が開始時間に遅れた場合は、途中入場いただけません。
※中学生以上推奨  ※未就学児入場不可
託児サービス有、詳細はこちら(定員有/無料/要事前予約)
 
★12月17日(日) 15:30~16:30に、シアターカフェを開催
『定点観測』の参加者、鑑賞者が体験を経て思ったこと、考えたことをシェアします。
 詳細・申込方法はこちら
 
当日券について
各回開演の60分前から、会場前にて販売します(売り切れ次第終了)
 
12月16日(土)
14:00 
[参加者]予定枚数終了 [鑑賞者]当日券あり
17:00 [参加者]予定枚数終了 [鑑賞者]当日券あり
 
12月17日(日)
11:00 
[参加者]当日券あり [鑑賞者]当日券あり
14:00 [参加者]ごくわずか [鑑賞者]当日券あり
[販売場所] Cボックス 受付
[料  金] 前売券料金と同じ
 
 
  スタッフ・キャスト
 
構成・演出:百瀬文
音響:稲荷森健
舞台監督:森田正憲(F.G.S.)
ビジュアルデザイン:尾中俊介(Calamari Inc.)
プロジェクト監修:神本秀爾(久留米大学文学部准教授)
 
 
 プロフィール
 
百瀬 文
[ももせ あや]
1988年東京都生まれ。映像によって映像の構造を再考させる自己言及的な方法論を用いながら、他者とのコミュニケーションの複層性を扱う。近年は映像に映る身体の問題を扱いながら、セクシュアリティやジェンダーへの問いを深めている。主な個展に「百瀬文 口を寄せる」(十和田市現代美術館、2022年)、主なグループ展に「国際芸術祭 あいち2022」(愛知芸術文化センター、2022年)、「フェミニズムズ/FEMINISMS」(金沢21世紀美術館、2021年)、「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」(森美術館、2016年)など。近年は、ACCの助成を受けてNYで滞在制作を行ったほか、イム・フンスンと共同制作した『交換日記』が全州国際映画祭に正式招待されるなど、国内外で活動を行う。主な作品収蔵先に、東京都現代美術館、愛知県美術館、横浜美術館などがある。
 

プロジェクト監修

神本 秀爾
[かみもと しゅうじ]
久留米大学文学部准教授。専門は文化人類学。ジャマイカや日本でフィールドワークを行う。身体の表面から内面をめぐる政治や美的感覚が主な関心のひとつ。主著は『レゲエという実践-ラスタファーライの文化人類学』(京都大学学術出版会、2017)。その他『官能の人類学-感覚論的転回を超えて』(共著、ナカニシヤ出版、2022)、「加工を通じて雄弁な身体を獲得する-肌を脱色するジャマイカ黒人の新たな美学」(『黒人研究』85, 2016)など多数。
 
 
『定点観測』チケット発売
 
一般発売 
2023年10月14日(土) 10:00~
 
 プレイガイド
 
  ■久留米シティプラザ  
 
 WEB ※会員登録が必要です
 
 窓口  ※営業時間 10:00~19:00 臨時休館あり
 
 
 
メディア掲載情報
 
  インタビュー、コラム等
 
11/19 LOVE FM
明治産業 presents「OUR CULTURE, OUR VIEW」#295(百瀬文 ゲスト出演)
※メイントーク箇所のみWEB、PODCASTでも配信中 →WEBで聴く
 
 
 
 
 
 
  公演情報
 
 
 
10/23 アルトネ
 
10/27 ホットペッパー久留米 11月号
 
11/28 シティ情報ふくおか 12月号
 
12/1 月刊はかた 12月号
 
 
関連事業
 
【1】久留米女性週間記念事業
「くるめフォーラム2023」久留米市企画
 
「わたしたちはどれほど自由に身体や欲求を取り扱えるのか
-ポーランドの人工妊娠中絶禁止法を手がかりとした作品から考える-」
百瀬文・映像作品『Flos Pavonis』上映+トークイベント
「わたしのほころび」に先立ち、百瀬文の映像作品『Flos Pavonis』(2021年)を上映します。『Flos Pavonis』は、コロナ禍の2021年にポーランドで、ほぼ全ての人工妊娠中絶を禁止する法律が施行されたことを受けて制作した映像作品です。かつてカリブ海地域に連れてこられた黒人女性たちが堕胎薬として用いたといわれる植物 "Flos Pavonis" と重ね合わせながら、物語は進みます。
上映後は、百瀬文と、ジャマイカで黒人の身体表面や内面に刻まれた植民地的痕跡を中心に研究してきた神本秀爾(久留米大学文学部准教授)が、個人の身体や欲求と国家の制度や権力との関係、あるべき未来像について、リプロダクティブ・ヘルス/ライツに注目して語り合います。
 
日 時:2023年10月7日(土)
15:30~16:30
会 場:久留米市男女平等推進センター
えーるピア久留米(301・302学習室)
住 所:久留米市諏訪野町1830番地6
登壇者:百瀬文(アーティスト)、
    神本秀爾(久留米大学文学部准教授)
料 金:無料(申込優先・飛び入り参加歓迎)
定 員:40名程度(先着順)
対 象:どなたでも
締 切:2023年9月28日(木)必着
 
主催:久留米女性週間記念事業実行委員会、久留米市  企画:久留米シティプラザ
 

  ★「わたしたちはどれほど自由に身体や欲求を取り扱えるのか」の詳細・申込方法はこちら

 
 
【2】プレレクチャー
「劇場で考える~わたしらしさ~」
 
「わたしのほころび」開催前に、作品として表現されるアーティストの問題意識を多面的に共有し、鑑賞の手立てになるようなトークイベントを開催します。
今回は、県内に拠点を置く2人のゲストにそれぞれの立場から考える<自分と他人の境界線>についてお伺いし、「わたしらしさ」について考えてみます。
 
日 時:2023年11月11日(土)
14:30~16:00
会 場:久留米シティプラザ 展示室
ゲスト:五十嵐ゆり(NPO法人Rainbow Soup 代表)、
    渡邉如心(信覚寺住職/みなみ幼稚園園長)
進 行:長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
料 金:無料(要申込)
定 員:30名程度(先着順)
対 象:どなたでも
締 切:2023年11月1日(水)必着
 

  ★「劇場で考える~わたしらしさ~」の詳細・申込方法はこちら

 
 
【3】シアターカフェ
 
『定点観測』の参加者、鑑賞者が体験を経て思ったこと、考えたことをシェアします。
 
日 時:2023年12月17日(日)
15:30~16:30
会 場:久留米シティプラザ 小会議室
進 行:柴山麻妃(演劇批評家)
対 象:『定点観測』参加、鑑賞者
料 金:無料
定 員:10名(申込優先/当日飛び入り参加可)
申込方法
以下の 1~5 を明記の上、メール・郵送のいずれかでお申し込みください。
1.氏名(ふりがな)  2.電話番号(携帯番号)  3.住所
4.メールアドレス   5.『定点観測』に参加または鑑賞する日時
申込み・問い合わせ
〒830-0031 久留米市六ツ門町8-1
久留米シティプラザ「シアターカフェ」係
E-mail: kcp-j@city.kurume.lg.jp   
TEL: 0942-36-3000(代)
柴山 麻妃[しばやま まき]プロフィール
大学院時代から(ブラジル滞在の1年の休刊をはさみ)10年間、演劇批評雑誌New Theatre Reviewを刊行。2005年~朝日新聞に劇評を執筆。2019年~毎日新聞に「舞台芸術と社会の関わり」についての論考を執筆。演劇の楽しさを広げたいと、観劇後にお茶しながら感想を話す「シアターカフェ」も不定期で開催中。劇評と、演劇情報を2つのブログにて執筆。
 
 
【4】ユースプログラム
「新しい演劇鑑賞教室」後期
 
「知る/みる/考える 私たちの劇場シリーズ」にあわせ、作品の鑑賞と参加者同士の対話を組み合わせたユースプログラム「新しい演劇鑑賞教室」を開催。本プログラムは次代を担う若者層を対象にし、芸術作品やアーティストを身近に感じてもらうことや、作品を通じて社会に目を向けること、対話や思考により視野が広がり、気づきが増えていくことを目的にしています。
 
日  程:2023年11月11日(土)、12月16日(土) <全2回>
会  場:久留米シティプラザ
企画監修:長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
対  象:15~25歳程度
参加条件:指定する日程にすべて参加できること
定  員:10名
料  金:1,000円
締  切:2023年11月1日(水)必着
 
連携:久留米大学文学部国際文化学科
 

  ★「新しい演劇鑑賞教室」後期の詳細・申込方法はこちら

 
 
新型コロナウイルス対策について
(2023年5月8日付)
 
【感染防止への取り組み】
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お問合せ

久留米シティプラザ(久留米市)

TEL 0942-36-3000(代)
FAX 0942-36-3087
主催 久留米シティプラザ(久留米市)
助成 令和5年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
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