久留米シティプラザ 久留米シティプラザ

ユースプログラム「新しい演劇鑑賞教室」(後期)

このイベントは終了しました

作品の鑑賞と参加者同士の対話などを組み合わせたプログラム。
後期 参加者募集!
 
 
久留米シティプラザで2022年度から行なっている「知る/みる/考える 私たちの劇場シリーズ」は、アーティスト独自の視点で時代を捉え、表現方法をも模索し応答する意欲的な作品を紹介しています。
このシリーズに合わせて、若者が作品を鑑賞するための入口づくりを目指して、作品の鑑賞に参加者同士の対話の時間などを組み合わせたのが、ユースプログラム「新しい演劇鑑賞教室」です。2023年度のユースプログラムは前期、後期の2回に分けて行います。
 
後期に取り上げるのは、映像展示と参加型パフォーマンスを組み合わせたプロジェクト、百瀬文「わたしのほころび」です。百瀬文は、自他の身体から生まれる違和感やコミュニケーションの不均衡、自身の意図とは無関係に社会や他者によって割り当てられるジェンダーやセクシュアリティを「演じる」映像やパフォーマンス作品を制作しています。芸術に触れてみたい方、今まで知らなかった世界へ踏み出してみたい方など、みなさまの参加をお待ちしています。
 

募集チラシはこちら(PDF)

ユースプログラム「新しい演劇鑑賞教室」(後期)

開催日時・場所

2023年11月11日(土) 〜 2023年12月16日(土)
久留米シティプラザ
Cボックスほか

実施概要
 
11月11日・12月16日の2日間、百瀬文「わたしのほころび」を中心に各種プログラムを展開します。

今回紹介するのは、美術の分野で高い評価を受けているアーティストによる、参加型パフォーマンスと映像作品です。ドラマのように上演される作品とは違い、パフォーマンスに実際に参加したり、複数の映像を鑑賞することにより、鑑賞する一人ひとりの中にイメージが生まれること。そんな、「わたし」の中に浮かび上がる新たなパフォーマンスをともに体感する場を、レクチャーや対話もまじえながら一緒に味わいましょう。

企画監修・進行 長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)

 
 
2023年11月11日(土)
 
13:15~14:15 
イントロダクション
14:30~16:00 
プレレクチャー「劇場で考える~わたしらしさ~」
16:10~16:45 
感想シェア会
 

【内容】「わたしのほころび」関連事業として一般向けに開催するプレレクチャーに参加します。終了後は、ゲストを交えて感想シェア会を行います。

【進行】長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)

 

【プレレクチャー内容】

「わたしのほころび」開催前に、作品として表現されるアーティストの問題意識を多面的に共有し、鑑賞の手立てになるようなトークイベントを開催します。今回は、県内に拠点を置く2人のゲストからそれぞれの立場から考える<自分と他人の境界線>について、話をお伺いします。

【ゲスト】五十嵐ゆり(NPO法人Rainbow Soup 代表)、渡邉如心(信覚寺住職/みなみ幼稚園園長)

プレレクチャーの詳細情報はこちら

※プレレクチャーは本プログラム参加者以外もご参加いただけます。
 
 
2023年12月16日(土)
 
16:00~17:00 
映像展示の鑑賞
17:00~18:00 
『定点観測』参加または鑑賞
18:30~19:30 
対話の時間
 

【内容】百瀬文による、映像作品(3作品)の展示と参加型パフォーマンスを組み合わせたプロジェクト 「わたしのほころび」を体験します。「対話の時間」では、作品に参加あるいは鑑賞し、考えたこと、感じたことを言葉にしてみます。他の参加者と対話を重ね、自身の鑑賞体験を深めます。

【進行】長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)

【鑑賞/参加する作品】

映像作品

『Social Dance』(2019年/10分33秒)

手話を巡るコミュニケーションをテーマとした作品。耳の聞こえない女性と耳の聞こえる男性とが分かりあおうとしながらもすれ違うさまを映し出す。

『Jokanaan』
(2019年/10分26秒)

向かい合わせで並んだ画面には、男性と女性が映し出される。男性の動きをモーション・キャプチャーでデータ化しつくられたCG映像が女性であるとわかる。男女2名が配置されることにより、鑑賞者はその関係性に意味を求めるかもしれない。主体がどこにあるのか、また感情の所在について問う。

『山羊を抱く/貧しき文法』
(2016年/13分50秒)

かつての戦争でヤギが兵士たちの性の処理対象として使われていたという話をもとに、人として動物の悲しみを共感しようと試みたもの。

 

参加型パフォーマンス

『定点観測』

2012年以来、百瀬が断続的に行っている『定点観測』は、質問と回答からその場限りの物語を立ち上げるもので、これまでに自身の父親、駐屯地で働く知人、韓国の学生などを対象に展開してきた。百瀬とともに久留米であらたな物語を立ち上げる。

1. いくつかの質問が書かれた紙を渡しますので、それに回答を書いて下さい。
2. その答えだけで構いませんので、それを読み上げて下さい。

― ある質問に対してある人の答えがある。紡ぎだされた言葉は本来その人の持ち物のはずである。しかしここで放たれた言葉は、やがてあなたの体を離れた別の場所で、もうひとつの物語を立ち上がらせる。そのときその言葉は必ずしもあなたの持ち物とは言えなくなるのかもしれない。

 

百瀬文「わたしのほころび」の詳細情報はこちら

※本プログラム参加者以外もご参加いただけます。
 
 
募集要項
 
対象:15歳~25歳程度
※指定する日程(11/11、12/16)にすべて参加できること
 
定員:10名
※定員を上回る応募があった場合は抽選で参加者を決定します。締切後、応募者全員に結果をご連絡いたします。
 
料金:1,000円
※料金には『定点観測』チケット料を含んでいます。チケットの手配は不要です。
※お支払い方法は参加決定後、ご連絡いたします。
 
 
  応募方法
 

次の (1)~(8) を明記の上、応募先までメール、郵送のいずれかでご応募ください。

(1) ユースプログラム後期参加希望  (2) 氏名(ふりがな)
(3) 年齢  (4) 所属先(あれば。学校名/会社名など)
(5) メールアドレス  (6) 電話番号(携帯番号)
(7) 住所  (8) 応募動機(文字数の規定はありません)
 
※メールでの応募の場合、返信をもって受付完了とします。5日以上たっても返信がない場合は、お問い合わせ先までご確認願います。
 
 
  応募締切
 

2023年 11月1日(水) 11月8日(水)
 締切延長しました

 
 
  ご応募・お問合せ先
 

住 所:〒830-0031 久留米市六ツ門町8-1
メール:kcp-j@city.kurume.lg.jp
宛 先:久留米シティプラザ「ユースプログラム」係
電 話:0942-36-3000(10:00~19:00/全館保守点検による休館あり)
FAX:0942-36-3087

 
 
  プロフィール
 
百瀬 文(アーティスト)
1988年東京都生まれ。映像によって映像の構造を再考させる自己言及的な方法論を用いながら、他者とのコミュニケーションの複層性を扱う。近年は映像に映る身体の問題を扱いながら、セクシュアリティやジェンダーへの問いを深めている。主な個展に「百瀬文 口を寄せる」(十和田市現代美術館、2022年)、主なグループ展に「国際芸術祭 あいち2022」(愛知芸術文化センター、2022年)、「フェミニズムズ/FEMINISMS」(金沢21世紀美術館、2021年)、「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」(森美術館、2016年)など。近年は、ACCの助成を受けてNYで滞在制作を行ったほか、イム・フンスンと共同制作した『交換日記』が全州国際映画祭に正式招待されるなど、国内外で活動を行う。主な作品収蔵先に、東京都現代美術館、愛知県美術館、横浜美術館などがある。
 

企画監修・進行

長津 結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
多様な関係性が生まれる芸術の場に伴走/伴奏する研究者。専門はアーツ・マネジメント、文化政策。障害のある人などの多様な背景を持つ人々の表現活動に着目した研究を行なっているほか、音楽実技やワークショップに関する教育、演劇・ダンス分野のマネジメントやプロデュースにも関わる。2013年東京藝術大学大学院博士後期課程修了、博士(学術・東京藝術大学)。著書に『舞台の上の障害者:境界から生まれる表現』(単著。九州大学出版会、2018年)、『アートマネジメントと社会包摂』(共編著。水曜社、2021年)など。
 

プレレクチャーゲスト

五十嵐 ゆり(NPO法人Rainbow Soup 代表)
1973年東京都生まれ。2012年、福岡を拠点としたLGBTQ支援団体Rainbow Soupを発足。2015年にNPO法人化し、レズビアンであることをオープンにする。2018年、レインボーノッツ合同会社を設立し、SOGI・LGBTQをテーマにした企業・自治体向け施策支援・社外相談窓口対応を展開する。2023年4月より、NPO法人プライドハウス東京・共同代表に就任。筑紫女学園大学非常勤講師。
 
渡邉 如心(信覚寺住職/みなみ幼稚園園長)
浄土真宗・本願寺派の僧侶。寺院という伝統に拘束された空間を、人間同士が枠組みをこえて交わることのできる場へ。定期的に、対話型大人の学び舎「寺LOGOS」を開催している。専門は初期大乗仏教。サンスクリット語で書かれるインド原典を、漢訳やチベット語訳と比較しつつクリティカルに読み解くことに、秘かなよろこびを感じている。
 
 
新型コロナウイルス対策について
(2023年5月8日付)
 
【感染防止への取り組み】
 詳しくはこちら

お問合せ

久留米シティプラザ(久留米市)

TEL 0942-36-3000(代)
FAX 0942-36-3087
主催 久留米シティプラザ(久留米市)
助成 令和5年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
連携 久留米大学文学部国際文化学科
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