ジャズピアニスト田中菜緒子 × N響メンバーによるシューベルト「鱒」 田中菜緒子にインタビュー
〈田中〉品のある贅沢なホールというイメージです。舞台上から客席を見た時の、縦と横のバランスがちょうど良くて好きです。観客としても客席に座りましたが、とても観やすく聴きやすく、こだわっていらっしゃるのだろうなということが伝わりました。どこに座っても楽しめるのではないでしょうか。。
〈田中〉小さな頃からピアノを学んで、いろいろなコンサートにも行きましたが、NHK交響楽団は手の届かない存在でした。クラシックに専念していたら声をかけていただけなかったかもしれないですし、共演ができるなんて思ってもみませんでした。そういう意味では本当に人生をかけた挑戦です。これを乗り越えられたら、きっと新しい景色が見えるはず。頑張って取り組みます。
〈田中〉シューベルトの「鱒」は5楽章までありますが、よく耳にされているであろう4楽章の部分をジャズ風にアレンジします。「鱒」は全体をアレンジすることはあっても、曲の一部だけということは珍しいのではないでしょうか。
チックコリアの「スペイン」は有名なジャズナンバーで弦楽器との相性が良いため、NHK交響楽団メンバーの演奏で聴くと、さらに格好良いと想像します。ソロの部分は即興で演奏するので、どうなるかはお楽しみに
〈田中〉学生のみなさんにとっては、ジャズというジャンルに触れることさえ初めての方が多いかもしれません。クラシックとジャズの演奏の違いや、ジャズをどんなふうに楽しめばいいのか、例えばジャズには自分で考えて自由に演奏する部分があるということも伝えられたら良いですね。。
〈田中〉NHK交響楽団メンバーとの共演は奇跡のような貴重な機会です。日本最高峰のオーケストラメンバーによる演奏を生で聴くことは、大人だけでなく子どもたちにも良い刺激になります。私もお客様に何かを感じ取っていただける演奏ができるよう全力で取り組みます。知り合いやお世話になった方もたくさん来てくださるので、恩返しができるようなコンサートにしたいです。
田中 菜緒子(たなか なおこ)
★久留米シティプラザ ピアノシリーズ第一弾 ジャズピアニスト田中菜緒子 × N響メンバーによるシューベルト「鱒」公演概要はこちら