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ジャズピアニスト田中菜緒子 × N響メンバーによるシューベルト「鱒」 田中菜緒子にインタビュー

2024年1月8日(月・祝)に『ジャズピアニスト田中菜緒子×N響メンバーによるシューベルト「鱒」』を開催します。公演に先立ち久留米市出身でふるさと大使でもある田中菜緒子さんにお話を聞くことができましたので、ご紹介します。
 
田中さんは、久留米シティプラザ内の全ホールで演奏経験がありますが、今回会場となるザ・グランドホールの響きや空間について感想をお聞かせください。
 

〈田中〉品のある贅沢なホールというイメージです。舞台上から客席を見た時の、縦と横のバランスがちょうど良くて好きです。観客としても客席に座りましたが、とても観やすく聴きやすく、こだわっていらっしゃるのだろうなということが伝わりました。どこに座っても楽しめるのではないでしょうか。。

 
NHK交響楽団メンバーとの共演に向けての意気込みをお願いします。
 

〈田中〉小さな頃からピアノを学んで、いろいろなコンサートにも行きましたが、NHK交響楽団は手の届かない存在でした。クラシックに専念していたら声をかけていただけなかったかもしれないですし、共演ができるなんて思ってもみませんでした。そういう意味では本当に人生をかけた挑戦です。これを乗り越えられたら、きっと新しい景色が見えるはず。頑張って取り組みます。

 
演奏会ではクラシックとジャズの名曲が披露される予定です。注目してほしいポイントはありますか?
 

〈田中〉シューベルトの「鱒」は5楽章までありますが、よく耳にされているであろう4楽章の部分をジャズ風にアレンジします。「鱒」は全体をアレンジすることはあっても、曲の一部だけということは珍しいのではないでしょうか。
チックコリアの「スペイン」は有名なジャズナンバーで弦楽器との相性が良いため、NHK交響楽団メンバーの演奏で聴くと、さらに格好良いと想像します。ソロの部分は即興で演奏するので、どうなるかはお楽しみに

 
当日行う事前レクチャーについてお聞かせください。
 

〈田中〉学生のみなさんにとっては、ジャズというジャンルに触れることさえ初めての方が多いかもしれません。クラシックとジャズの演奏の違いや、ジャズをどんなふうに楽しめばいいのか、例えばジャズには自分で考えて自由に演奏する部分があるということも伝えられたら良いですね。。

 

 
最後に、地元久留米で行う演奏会に向けての思いをお願いします。
 

〈田中〉NHK交響楽団メンバーとの共演は奇跡のような貴重な機会です。日本最高峰のオーケストラメンバーによる演奏を生で聴くことは、大人だけでなく子どもたちにも良い刺激になります。私もお客様に何かを感じ取っていただける演奏ができるよう全力で取り組みます。知り合いやお世話になった方もたくさん来てくださるので、恩返しができるようなコンサートにしたいです。

 

田中 菜緒子(たなか なおこ)

福岡県久留米市生まれ。幼少よりクラシックピアノを習い、ヤマハ JOC にて活躍。桐朋学園大学ピアノ科に進学し、在学中には、ブルガリア国際コンクールで1位を受賞。また、桐朋学園大学卒業生の九州代表として、アクロス福岡 シンフォニーホールで行われた卒業演奏会に出演。卒業後、JAZZの勉強を始める。body&soul、alfie、NARU、などの老舗ジャズクラブでライブ活動を行う。2015年 久留米ふるさと大使就任。2017年にはキングレコードより、メジャーデビューアルバム『I fall in love too easily』をリリース。2018年に九州交響楽団、2021年にブリヂストン吹奏楽団と『ラプソディ・イン・ブルー』を共演。POPSの分野では、GLAYのTERU&TAKUROライブでサポートメンバーとしてピアノで参加。桜井和寿(Mr.Children)、C&Kなど、多くのライブやレコーディングにキーボードプレイヤーとして参加。ジャンルを超え幅広く活動を続けている。

 

久留米シティプラザ ピアノシリーズ第一弾 ジャズピアニスト田中菜緒子 × N響メンバーによるシューベルト「鱒」公演概要はこちら

ジャズピアニスト田中菜緒子 × N響メンバーによるシューベルト「鱒」 田中菜緒子にインタビュー

2023年11月17日