久留米シティプラザ 久留米シティプラザ

Japanese Musical『戯伝写楽 2018』に出演の久留米出身・岩橋大さんに突撃取材!

久留米にこんな素敵な劇場ができたことが、

何よりも嬉しい。

“ちょっとしたきっかけ”で人生が変わったのは16歳の夏。家族と観た劇団四季の『ライオンキング』に大きな衝撃を受けた少年は、間を置かずバレエと芝居の稽古に通い、高校卒業と同時に上京。ミュージカルの世界へと足を踏み入れた。以来、憧れの劇団をはじめ様々な舞台で経験を積み、今年2月、Japanese Musical『戯伝写楽2018』で故郷に錦を飾る。人懐っこい笑顔を浮かべる彼の名は、岩橋大。今回の舞台では、賑やかしく歌い踊る江戸庶民と、花魁に寄り添う寡黙な男を巧みに演じ分けている。久留米公演を終え、メイクもかつらも衣装も脱いだ“素”の彼に話を聞くことができました。

Q.故郷での公演を終えて、今のお気持ちは?
「地元ってやっぱりいいな」って感じです。モチベーションも上がるし、自分の周波数に合ってるのかな?東京とは違う温かさがありますね。今回のツアーで久留米に行くと知った時は本当に嬉しかった。「福岡じゃなくて久留米!?」って驚きました。未だにここにいることが信じられません。昔はデパートだったのに(笑)。
Q.周囲の反応はいかがでしたか?
 家族をはじめ、たくさんの方が観に来てくださいました。友人は「出てきただけで泣けてきた」って。面会に来てくれた時もボロボロ泣いてました。キャストのみなさんにも久留米の良さを知ってほしくて、ラーメン屋に連れて行ったり焼き鳥を食べに行ったり。すごく喜んでくれたけど、2日しかなかったのが残念。
Q.ザ・グランドホールの感想は?
ミュージカルにぴったりの素敵な劇場ですね。高さがあるホールなので、地声でもすごく響くというか、反響がいい。真ん中で歌うと気持ちいいんだろうなぁ。ここでいつか(メインで)歌いたいですね。

Q.Japanese Musical「戯伝写楽2018」はどんな作品ですか?
 僕に分裂できる機能があったら、一度客席から観てみたい(笑)。最初は賑やかなコメディかなって思わせるんだけど、人の“業”が絡み合って、衝撃の展開へとつながっていく。夢への情熱と現実の世知辛さ、人間の浮き沈みが描かれた深い作品です。セリフや歌詞も共感できる部分が多くて、自分の中でも“人生の糧”になる作品だと思っています。
Q.今回は、壮(一帆)さん演じる吉原の花魁・浮雲に寄り添う市助を演じました。
 市助はセリフがない難しい役なので、視線や一つ一つの動きがすごく大事。壮さんや先輩方からアドバイスをいただいたり、所作の先生に教えていただきながら、指先まで神経を行き届かせることを心がけました。

Q.今後はどんな役者を目指しますか?
 ミュージカルが大好きなので、歌をもっと磨きたい。ただ、歌も芝居も中身がないと薄っぺらになっちゃうので、芝居にも挑戦して、相乗効果で深みを増していきたいです。声も中身もスゴ過ぎる熱い先輩方が身近にいるので、様々な刺激を受けています。
Q.役者を目指している後輩へエールをお願いします。
 まだ言える立場ではないんですが、僕自身、ちょっとしたきっかけでミュージカルやりたいな、舞台に立ちたいなと思ったので、やりたいと思ったことはあきらめずに挑戦して欲しい。苦難もあると思うけど、夢に向かって一緒に闘って行きましょう!
Q.地元久留米のお客様へメッセージをお願いします。
 タクシーを降りた瞬間、「あぁ、帰ってきたんだな」ってホッとしました。また絶対に帰って来たいと思っているので、温かく応援していただけたら嬉しいです。

 

【プロフィール】
1992年、福岡県久留米市出身。劇団四季の研究生を経て、劇団四季『ジーザス・クライスト=スーパースター』、ゲキハロ第13回公演『我らジャンヌ~少女聖戦歌劇~』、わらび座『げんない』ほか多数出演。近年はミュージカル『キャバレー』、『デスノート THE MUSICAL』など話題作への出演が続く、期待の若手ミュージカル俳優。

 

Japanese Musical『戯伝写楽 2018』に出演の久留米出身・岩橋大さんに突撃取材!

2018年02月22日