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「はじめてのえんげき体験ワークショップ(2025年度)」レポート

はじめてのえんげき体験ワークショップ」は、アーティストや仲間との演劇づくりを通して想像(創造)力や表現力、コミュニケーション能力を育む機会となること、こどもたちにとって劇場が親しみのある楽しい場所になることを目指して、2023年7月から実施しているプログラムです。


2025年9月13日(土)と9月14日(日)に久留米シティプラザ中会議室で開催した、久留米シティプラザ キッズプログラム2025「はじめてのえんげき体験ワークショップ」の様子をご紹介します。

進行は脚本家・演出家の川口大樹さん、俳優の横山祐香里さん、松永檀さん、青野大輔さん、ダンサーの真吉さん。13日は18名、14日は14名が参加しました。

今回のテーマは「まぜあわせる」。川口さんより「面白いアイデアがうまれてくるには、自分の意見だけでなく、違う人の意見をよく聞いて、まぜあわせる事が大切です。演劇はみんなでつくるもの。協力し合って新しい物語をつくりましょう」と説明があると、参加者たちは興味津々の様子。

まずは、「ゴー」の合図で歩き始め、「ストップ」と言われたらその場で止まる「ゴー・ストップ」ゲームなどで全身を使ってウォーミングアップを行います。次に各チーム4~5名にわかれて、ひとつのお題から連想するものをホワイトボードに書いていくゲームでアイデアを膨らました後は、いよいよ演劇づくりの時間です。


はじめに、「○○がなくなって困っている世界」のシーンを各グループで想像します。くじで引いたキーワードをもとに、物語の設定を話し合い、予告編をつくって発表。そして、困っていることを解決するためのアイテムを新たにくじで引き、物語の続きを考えて披露します。
13日(土)、「色」というキーワードを引いたグループは、学校で「色」がなくなって図工の授業ができず困っているという設定にしました。次に引いた解決のアイテムは「うちわ」。社会の授業で先生から天狗のうちわを振ると世界が元通りになるという天狗伝説を教えてもらい、昼休みに校庭で天狗のうちわを発見した児童たち。うちわを振って無事に「色」をとり戻すことに成功する、というお話を演じました。
14日(日)、「名前」を引いたグループは、先生が放課後にパソコン内のデータを削除してしまい、みんなの「名前」がわからなくなり困っているという設定です。解決のアイテムは「ふでばこ」。参加者は教室に落ちていたふでばこを見つけると、その中には謎のUSBメモリーが入っています。イスをパソコンに見立ててUSBをつなぎ、復旧に成功して「名前」を取り戻しました。
アイデアをみんなで出し合って、演劇づくりに大切な「まぜあわせる」をグループごとに実践し、世界にひとつだけの演劇をつくりあげた参加者たち。終了後、「みんなで協力して物語をつくれて楽しかった」「自分では考えつかないような発想があって面白かった」など楽しそうに感想を話してくれました。
参加者の感想を、一部ご紹介します。

・いろんな意見を言えて楽しかったです。

・去年、参加してから演劇が好きになりました。今年もできて嬉しいです。これからも演劇に関れたらいいなと思います。

・進行の先生が、でた意見を広げてくれたので楽しかった。

「はじめてのえんげき体験ワークショップ(2025年度)」レポート