『0歳からのコンサート~探検!うたう動物の森~』 レポート
2025年4月5日(土)に久留米座で開催した久留米シティプラザ キッズプログラム2025『0歳からのコンサート~探検!うたう動物の森~』の様子をご紹介します。
会場は小さなお子さまを連れたご家族でいっぱい。この公演は、0歳から入場可能で泣いたり声を出してもOK!開演前から楽しげな声が聞こえてきます。指揮者の辻博之さん(以下、ひろゆきお兄さん)とソプラノ歌手のコロンえりかさん(以下、えりかお姉さん)がステージに現れ、童謡やクラシックなど動物にまつわる“うた”を楽しめるコンサートの幕開けです。 ※「辻」は一点しんにょうが正式表記
「さっきそこで、すっごい可愛いクマがいたの!」とえりかお姉さん。「え!?ちょっと見てくる!」とひろゆきお兄さんがクマを探しに行ってしまいました。そこへピアノの林紋子さん(はやっしー)がやってきます。2人で話していると、ステージ上をバタバタと行き来する1つの影が…。クマが登場し、子どもたちも自然と笑顔に。ひろゆきお兄さん作詞作曲♪『もりへぼうけん』で出発!
森に到着すると、ヴァイオリンの工藤真菜さん(まなお姉さん)がやってきました。ここで、スクリーンに映し出された動物を当てるクイズをすることに。動物の影が映し出されると、客席から「ぞう!」と大きな声。久留米ゆかりの作曲家・團伊玖磨が手がけた♪『ぞうさん』をみんなで歌いました。
同じく、團伊玖磨作曲♪『やぎさんゆうびん』、さらに、リムスキー=コルサコフ作曲♪『くまんばちの飛行』、アメリカ民謡♪『森のくまさん』と演奏が続きます。
次は、ヴァイオリンの音と声で猫の鳴き声を再現した♪『猫の二重奏』。まるで、猫たちがおしゃべりしているみたい。
そこへ、ひろゆきお兄さんが再び登場。みんなでピアノとヴァイオリンに隠れた動物を探します。ピアノには2匹隠れているみたい。客席からは「しまうま?」「うさぎ?」など様々な声が聞こえます。正解は、ピアノの鍵盤に象の牙(現在は使われていません)、ハンマーに羊の毛!
ヴァイオリンの弦は何の動物かな?会場からは「ユニコーン?」という声も。正解は馬のしっぽが使われています。
♪『踊る子猫(ワルツィング・キャット)』では、「みゃーお」、♪『犬のおまわりさん』では、「わんわんわわーん」の歌詞をみんなで歌いました。子どもたちの声も次第に大きくなっていきます。
♪『グーチョキパーでなにつくろう』では、手や身体を使って森の中にいる動物を表現してみることに。たぬきやうさぎになれたかな?
「歌や言葉は“手”で表すことができます。久留米シティプラザでは、9月28日に手話を基調にして音楽を表現する“手歌(しゅか)”と合唱などで、久留米にゆかりのあるベートヴェン『交響曲第九番』を奏でるコンサートを開催します。第九の歌詞にたくさん出てくる“喜び”の手話をやってみましょう!」とえりかお姉さん。みんなで一緒に手話を練習し、会場の一体感はどんどん増していきます。
最後は、えりかお姉さんの故郷(ベネズエラ)の曲♪『A E Mi Banana(アエミバナナ)』。“バナナ”は皮をむくような手話で表現します。子どもだけでなく、大人たちも楽しそうに参加していました。大きな拍手が鳴り響き、「またね!バイバーイ!」を言い合って終演です。
終演後は出演者がロビーでお見送り。
★来場者の感想を一部ご紹介します。
【保護者の声】
・子どもと楽しめるプログラムに初めて参加しましたが楽しかったです。おむつ交換台や授乳室もあり、利用しやすいと思いました。
・1歳1ヶ月の息子もたのしそうに横揺れしたり、手をたたいたり、リズムにのって楽しめました。
・キッズプログラムとてもいいと思います。子どもと一緒に生の音楽に触れられて嬉しいです。
【子どもたちの声】
・すごくピアノもじょうずだったし、うたぜんぶじょうずだった。またみにきたいです。
・ピアノ、ヴァイオリン、うたも楽しかった。お話しもとてもおもしろかった!!
・バナナのうたが楽しかった。家にバナナある?たべたい。
★『0歳からのコンサート~探検!うたう動物の森~』公演概要はこちら
★『0歳からのコンサート~探検!うたう動物の森~』公演プログラムはこちら
このコンサートでは、小さなお子さまも、サポートが必要なお友達も、安心できる会場づくりに努めました。
・本番中の出入り自由
・客席の照明を明るく
・話の内容や歌詞を手話で通訳
・車いす、ベビーカーと並んで鑑賞できる席を用意
・授乳室、おむつ替え場所、ベビーカー置き場を設置
・客席を離れてくつろげる「ひと休みコーナー」を設置
※ひと休みコーナー…プレイマットでゴロゴロしながら、テレビモニターで舞台が観られる
