久留米シティプラザ 久留米シティプラザ

「こどものあそびば」を振り返って

「こどものあそびば」は、子どもたちにとって劇場が親しみのある楽しい場所になること、アーティストとの遊びを通じて表現力やコミュニケーション能力を育む機会となることを目指して、2022年6月から実施している小学生向けプログラム。

2022年度は全6回開催しました。

6月4日(土)  
会場:久留米シティプラザ 展示室
8月6日(土)  
会場:久留米シティプラザ スタジオ
8月7日(日)  
会場:そよ風ホール(田主丸)
10月15日(土) 
会場:久留米シティプラザ スタジオ
11月26日(土) 
会場:久留米シティプラザ 中会議室
11月27日(土) 
会場:石橋文化センター園内・野中生涯学習センター 体育館

 

「こどものあそびば」に特別なルールはありません。普段は無機質な会議室やスタジオが、子どもたちの自由な空間に様変わり! 工作したり、鬼ごっこしたりと、思い思いに遊ぶこどもたちに、アーティストも全力で応じます。こだわりの工作物ができたこと、遊んでいるうちに新しい友達ができたことなどを、喜び合える時間でした。

 

一緒にあそんだアーティストに、2022年度の「こどものあそびば」の感想や印象に残ったエピソードなどを教えていただきました。

「こどものあそびば」では、ボールがなければガムテープをぐるぐる巻きにしてボールを作って遊んだり、みんなで工作をしていたらいつの間にか美術館ができていたり、毎回子どもたちの自由な発想に驚かされます。「自由に遊んでいいんだ!」となった時の子どもたちの目の輝き、学校とも家とも違う環境で初めて会った友達とも楽しく過ごせる「あそび」のちから。勉強も大事ですが「あそび」も本当に大事なんだと改めて感じます。

多田淳之介

多田 淳之介
(演出家・東京デスロック主宰)

古典や現代戯曲、ネット上のテキストなど様々な題材を演劇作品として上演する。国際・教育・地域を活動の柱とし海外公演や国際共同制作、学校でのコミュニケーション授業、公共劇場の芸術監督や自治体のアートディレクターとしてアートを活用したまちづくり、人材育成、こどもや親子向けのプログラムなど数多く手掛ける。
 

「なにしてあそぶ?」からはじまり、子どもたちのやりたい遊びを書き出し、みんなで楽しく試していく。石橋文化センターで実施した時は、屋外にて鬼ごっこ、けいどろなど、思いっきり走り回る。次はダンボールを使って草スキー。滑り台のようには滑らないので色々と知恵を出し合い工夫していくと、めちゃくちゃ滑れるように!沢山遊んで仲良くなって、最後は「またあそぼうね!」と元気に笑顔で帰っていく。

真吉

真吉(振付家・ダンサー)

ミュージカル作品、テーマパークにてダンサー経験を積む。その後コンテンポラリーダンス作品創作や演劇作品にも多数出演及び振付を行う。近年は、演劇・ダンスワークショップに積極的に関わり、体を動かす楽しさや豊かさを伝えたいと活動している。久留米市出身。
 

「あそびば」にやってきた子どもたちには、どんどん湧き出る泉のような勢いがあり、色々な顔や声や姿で、思っていることを私達に伝えてくれます。ここでのコミュニケーションはまさに、子どもたちの得意な方法で行われています。
そんな子どもたちに触れていると、いつもはっとさせられました。そして、かつて子どもだった大人たちも一層、童心にかえりました。仲間のような大人を前に“本気の目”をした子どもたちもまたとにかく夢中で、あらゆる方法を手に、輝きながら遊んでいたのが何より印象的でした。

古賀菜々絵

古賀 菜々絵(俳優)

学生時代より俳優活動を開始。2012年頃より、生活のなかにある演劇のようなものに注目し「家のリビングをよりよくする」をテーマに、生活空間で演劇を実験と実践。不定期に演劇や映像作品に参加。絵本の読み聞かせ、ワークショップのコーディネート等も行う。久留米市在住。
 

久留米シティプラザの廊下にみんなで長ーーいテープを貼って走ったこと、新聞紙を繋いで膨らませてできた大きなドームの中にみんなで入って「もったいないから壊したくない」と言いながら「せーの」で全員が全力で破ってびりびりにしたことがとても面白かったです。
石橋文化センターでは葉っぱや花びらで手作りのガーデンパーティーをしました。 他にも、工作でロボット、帽子屋さん、フリスビー屋さんなど、遊びの中で何にでもなれる自由な場が、劇場の中で生まれていることが嬉しかったです。

田村さえ

田村 さえ
(劇作家・演出家、
灯台とスプーン代表)

2015年より灯台とスプーンを結成。女性をはじめ社会の中で生きづらさを感じる人々の姿を描いた作品を上演している。近年では子ども向けワークショップや高校演劇の外部指導顧問などの活動を通し、演劇創作の面白さを伝える。
 

体を使い、頭も使い、時にはお互いを見つめ合いながら、劇場や外で子どもたちと目一杯遊びました。
おにごっこや工作、ダンボールを使って丘に巨大な滑り台を作ったり。体が言うことを聞かなくなるまでケードロをしたり。誕生日会を開いたり。エビフライを作ってる子もいたな。
いつもの学校じゃない空間/劇場で人と出会いあそぶ時間が、一瞬で駆け抜けてしまう子ども時代のスパイスになれていたら幸いです。
僕もアーティストとしてもっと遊んでいきたいと思います。

五島真澄

五島 真澄
(俳優、パフォーマー、PUYEY)

2016年に演出家・俳優の高野桂子と演劇的パフォーマンスユニット「PUYEY(ぷいえい)」を結成。俳優のほか美術と音楽も担当。「上演する空間、観客の年齢や国籍にかかわらず、観たらちょっぴり生きやすくなる演劇的な作品」を発表すべく活動している。
 

2022年度の「こどものあそびば」の詳細情報はこちら(※終了分)

 

2023年度の「こどものあそびば」は、7月と2024年1月に開催予定です。
詳細は後日、シティプラザWEBサイトやチラシなどでお知らせしますので、ぜひチェックしてください。