「こどものあそびば(2023 年度)」を振り返って
「こどものあそびば」は、子どもがのびのびと表現できる場所と機会を創出することにより、表現することが楽しいと感じる気持ちを育む事業です。そのことにより、子どもたちひとりひとりの自己肯定感を高め、同時に久留米シティプラザや市内各地にある文化施設に対する親しみが芽生えることを目標にしています。
2023年度は小学1・2・3年生を対象に、市内各地の文化施設(シティプラザ、城島総合文化センター、石橋文化センター)で全6回(7/2、8、1/13、14、27、28)開催しました。
「こどものあそびば」に特別なルールはありません。演劇やダンスをしているアーティストや参加者と一緒に、身体を動かしたり、工作したりします。遊んでいるうちに新しい友達ができたり、みんなで大きな工作物を作ったりして、とっておきの時間になりました。
一緒に遊んだアーティストに、印象に残ったエピソードや感想などを聞きました。
今年もみんなとアイデアを出し合い協力しながら遊びました。例えば、見えない大縄を飛んだり、水族館ごっこではペンギンの餌やりやイルカショーをしたり、更に会場に公園やお店屋さんなど新たな空間を作り出して遊びました。巨大すごろくでは、サイコロがない時「僕がやるよ~」と言って、毎回サイコロのようにコロンと転がって指で数字を表す「人間サイコロ」が印象に残っています。毎回みんなの想像と発想を駆使し、未知の遊びに出会いました。
真吉(振付家・ダンサー)
ミュージカル作品、テーマパークにてダンサー経験を積む。その後コンテンポラリーダンス作品創作や演劇作品にも多数出演及び振付を行う。近年は、演劇・ダンスワークショップに積極的に関わり、体を動かす楽しさや豊かさを伝えたいと活動している。久留米市出身。ある子がユニークなサイコロを作り始めると、影響がふわりと広がり、みんな各々のサイコロを作り始めました。知らない子ばかりの場所を怖がっていた子が、初めて会った子たちといつの間にか協力して、お店屋さんを作って遊び始めました。そして手を重ね合わせ「どっちが大きい?」なんて笑顔で会話していました。「こどものあそびば」には、一言で切り取ることのできない柔らかいコミュニケーションや影響力が漂っているように思います。子どもたちが帰りの廊下を歩きながら「はぁ~楽しかったぁ」と独り言をもらす姿に、いつも心が温かくなりました。
古賀 菜々絵(俳優)
学生時代より俳優活動を開始。2012年頃より、生活のなかにある演劇のようなものに注目し「家のリビングをよりよくする」をテーマに、生活空間で演劇を実験と実践。不定期に演劇や映像作品に参加。絵本の読み聞かせ、ワークショップのコーディネート等も行う。久留米市在住。今年度で2年目!初めてあそびに来る子も、「久しぶり!」「覚えてる?」と言い合えるリピーターの子もいて、「こどものあそびば」が少しずつ定着していることが感じられて嬉しいです。ある回では、みんなでマリンワールドを作りました。僕は館内を回るお客さんとして1万円を支払い入場(さすがに高くない!?)。海の動物をたくさん観たのも楽しかったけど、館内で食べたマックのハンバーガーの味が忘れられません!
五島 真澄
(俳優、パフォーマー、PUYEY)
2024年度の「こどものあそびば」は、5・6月に開催予定です。
詳細は後日、シティプラザWEBサイトやチラシなどでお知らせしますので、ぜひチェックしてください。