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『雀々一人格闘技』桂 雀々さんインタビュー

“上方の爆笑王”桂雀々さん。先日、東京で行われた芸暦40周年記念公演には、明石家さんまさんや桑田佳祐さんといった超大物ゲストが登場。翌日の芸能ニュースの話題を一気にさらい、落語を知らない人々にもその名を知らしめました。今、最も旬の落語家と言っても過言ではない雀々さんが、昨年に続き久留米座にやって来ます。そこで、8月11日(金・祝)の高座を前に、意気込みを語っていただきました。

 

●今年で芸暦40周年、おめでとうございます。入門から40年、早かったですか?長かったですか?

⇒あっという間でした。しかし、落語家にとって40年はまだまだ「ひよっこ」だと思っています。これからも益々充実した落語家生活を送れるよう、さらに頑張りたいと思います。

●40周年を迎えてもなお精力的に活動をしていらっしゃいますが雀々さんにとって“落語”とは?また、雀々さんがそこまで心血を注ぐ“上方落語”の魅力を教えてください。

⇒難しい質問ですが、「落語」とはまさに僕の「人生」です。また、この仕事は僕にとって天職だと思っています。この日本に落語家という仕事があって本当によかった。

 また、上方落語の魅力は、とにかく登場人物のキャラクターが濃くて個性的だということに尽きると思います。江戸落語とは異なり、お囃子が入ってきたり、賑やかで華やかなのも特徴ですね。噺の内容も「そんなアホな」というくらい、スペクタクルなものが多いのも楽しいと思います。

●久留米座は昨年に続いての出演となりましたが、会場やお客様の印象はいかがでしたか?

 ⇒新しい会館さんなので美しいのはもちろんですが、落語を聴くに丁度いい座席数、環境だと思います。お客様の反応も、演者にとっては嬉しいくらい応じてくれます。久留米の人たちは基本的に優しい、温かい人が多いのではないでしょうか。観客席からそのような空気がびんびんと伝わってきました。

●久留米公演で楽しみにしていること、食べたいもの、訪れてみたい所などはありますか?

⇒久留米は、とんこつラーメン発祥の地とも、実は焼き鳥激戦区だとも聞いております。やはり落語の後は、焼き鳥を肴に生ビールをぐいっと。〆は久留米ラーメン、といきたいですね。

●演目「代書」と「くっしゃみ講釈」について、選んだ理由や注目してほしい点があればお聞かせください。

 ⇒両方とも、僕の師匠、桂枝雀の十八番の演目です。この素晴らしい滑稽噺を是非、久留米の人に聞いてもらいたいという思いで選ばせていただきました。僕なりのアレンジを随所に入れておりますが、すごいキャラクターが出てきます。聞いた後で、あの登場人物にまた会いたい、と思っていただければこんな嬉しいことはありません。

●今後、ご自身が目指すべき在りかたや、いつまでに何をしたい…などの目標などはありますか?

 ⇒そうですね。年末の第九ではないですが、60歳になったときには、1万人で聞く「落語」というものをやってみたいですね。目指すは日本武道館でしょうか。

●最後に、久留米公演へ向けての意気込みをお聞かせください。

⇒とにかく、ひとりでも多くの人に「雀々落語」の世界を体感してもらいたいと思います。大量の汗を掻きながら、久留米でも一生懸命のお喋りでお客さんを笑わせたいと思います。是非、一度足をお運びください。

 

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『雀々一人格闘技』桂 雀々さんインタビュー

2017年07月27日